2011年3月10日木曜日

Village Stay -Vol.3:Problem-


ジョハール!

更新が大変送れてしまいました。

盲腸の記事を最後に更新がなかなか出来なかったため、
日本から心配のメールが・・・・!!!
報告が送れてしまいましたが、

エコー検査を受けた結果、盲腸ではないとのことでした!!!
3つの検査を受けたのにも関わらず、診察料が1000円。
本当に経済的にも助かりました。
↓証拠写真

AIESECerをはじめ、多くの方にご迷惑、
ご心配をおかけしました。


さてさて!
村から帰って来て3週間ちょっと経ってしまいましたが、
Village Stay Report 第3段!
Problem編を執筆したいと思います。

【歯ブラシ】
まず、前回の記事にも執筆したように、
村の人々は枝で歯を磨きます。
枝を繊維が細かく、ブラシのようになるまでかじり、磨きます。
しかし、やはり歯ブラシと違い、非常に磨きにくいそうで。
虫歯になっても、薬草を食べる以外選択肢がなく、
そのため成人になるまでに歯茎が茶色になったり、
50代、60代になるとほとんどの歯が抜け落ちてしまうそうです。

【服】
村人のほとんどは、2〜3着の服しか持っていません。
毎日着ていると汚れたり、破れたりしてしまうので、
1年に2着ほどの服を買うそうです。
しかし、子供の場合、ほとんど1〜2着しか持っていません。
それも、ジッパーが壊れたものを安全ピンでとめていたり、
破れたまま服を着ていたり。
そして、生まれたばかりの赤ちゃんも含め、
ほとんどの子供が下着を着ていません。

【衛生】
鉄の味のする水を飲んでいたり、
食器を洗う洗剤が灰だったり、
お風呂が雨水の溜まった池だったりと、
非常に衛生面が整っていない環境で生活をしています。
そのなかでも一番驚いたのが、女性の日について。
日本では女性の日にはナプキンなどを使い清潔に保ちますが、
この村では何も使いません。というか、使える物がありません。
また、村において女性の日は「恥じるべきこと」とされており、
例え服などが汚れてしまい、洗ったとしても、
「人前にさらしてはいけない」ので、
薄暗い室内に隠して干すそうです。
しかし、そうすることによりカビや細菌などが増殖し、
女性はまたそれを身につけるため、
多くの女性が毎回ひどい腹痛に悩まされているそうです。

【水】
私が住んでいるアパートでも、
最近は朝、夜に1時間弱ずつしか水が支給されないようになりましたが、
村では蛇口などなく、生活用水は全てポンプから。
しかし、村によっては水ポンプが2・3km離れている地域もあり、
毎朝女性が水の入った重たい水瓶を2つ、
1つは片手で、もう1つは頭の上にのせ、5往復ほどします。

また、生活用水以外で必要なのが、農業用水。
村の80%の収入は農作物を育て、市場で売ることによって成り立っています。
ポンプの水を使うのはあまりにももったいないので、
毎年ため池を掘り、雨水をため、それを農業用水としています。
しかし、去年は雨水が一切ふらなかったため、
ほとんどの池が干涸びてしまい、
なんと今年の農作物の収入は「0」。
全収入の80%が雨に左右されてしまう村の人々の生活。

このようにポッカ地域で暮らす人々は多くの問題を抱えています。

そこで、このような状況を改善することを目的とし活動しているのが
Social & Healthy Action for Rural Empowerment (SHARE)という、
今私がインターンをさせていただいているNGOなのです。

が、

ポッカ地域には293の村があり、
SHAREは資金、そして人材に限界があるため
現在は17地域でしか活動が出来ていません。


まだまだ多くの村が私の行った村以上に深刻な状況に陥っているそうです。

以上!
Village Stay Report完結です。


次はジャムシェドプールで日本食を食べたことについて執筆します!




2011年2月25日金曜日

インド病院事情

ナマステ!

Village Stay問題編の前に、

最近謎の腹痛に悩まされていて、

病院に行って来たのでインドの病院事情について執筆します。


ジャックフルーツ事件の後、回復し何も問題はなかったのですが

3日前から右下腹部に痛みが・・・。

痛みは波があって、常に痛い訳ではなかったのですが、

せっかく保険にも入っているので、念のため病院に連れて行ってもらいました。

一緒についてくれたKimが病院内で写真をとっていたので、今回も写真付きで。


想像していたより遥かに大きく、綺麗な病院でした。


この病院はTATA motors Hospitalと言って、


TATA motorsの社員用の病院なのですが、


外来は一般でも受診が可能だそうです。


診察料は500円。


インド国籍を持っていなくても、すんなりと待合室へ案内されました。


待合室に行くまで 廊下を歩きながら、病院の綺麗さに感動していたのですが、


目の前からタンカと一緒に数人のスタッフが、


布でくるまれた人をのせて歩いてきて、まさかとは思いましたが


亡くなった人を移動している最中だったそうです。



案内された待合室には、


"MATERNITY"の標識・・・


そうなのです。


何故か案内されたのは産婦人科。


待合室には妊婦さんが大勢いました。


どうやら産婦人科の外来の先生が出勤していなかったらしく、


いっこうに名前が呼ばれません。

待つこと3時間、ようやく出勤をした先生に診察してもらいました。

ここで産婦人科に案内された理由が分かりました。

ホストファザーが女医さんを担当にしてくれと頼んでくれていたそうで・・・

ありがたいです。

女医さんはサリーの上から白衣を着ていました。

ちなみにインドのナース服は全身真っ白で、

・袖の詰まった?半袖のナース服
・頭に大きな三角巾
・白タイツ

でした。

女医さんはとても気さくな人で、英語も堪能。

素敵な人でした。

が!

診断の結果、

"Its either food poisoning OR you might be suffering from little appendicitis."

・・・・。

"PARDON!?"

即効聞き返してしまいました。

インドに来て、まさかの盲腸疑惑・・・。

しかし、女医さんは産婦人科の先生なので、

外科医の先生に見てもらった方が良いということで、外科へ。

途中からついて来てくれたNGOのスタッフが、

ジャールカンド州で議員をされているらしく、

受付で彼が自己紹介をすると、

待合室で患者さんが待っているにもかかわらず、

他の患者さんが診察を受けているにもかかわらず、

インドでは他の患者さんが診察を受けていても診察室に入って良いそうです。

診察室に入り、優先的に診察をしてもらうことが出来ました。

ちなみに彼のカーストはバラモンだそうです。

権力、そして階級社会を感じた瞬間でした。



外科医の先生曰く、

多分食あたりだけど、右下腹部の痛みは盲腸の初期症状かもしれないので、

検査をしたほうがいいとのこと。

TATA motors Hospitalは社員しか利用出来ないとのことなので

今朝別の病院に検査を受けに行ってきました。


が・・・


この病院があまりにも小さく、不衛生で・・・。

採血をする部屋と待合室が同じで、

注射器が新品なのは確認させてもらったのですが、

50人もいる部屋で、私服の男性が次から次へと採血をしていたので、

検査を受ける勇気がなく、拒否してしまいました。。。

インドは世界で2番目にエイズ患者が多いので(人口の多さもあると思いますが・・・)

何かあってからでは遅いし、

リスクを払ってまで採血しなくてもいいと思い、やめてしまいました。

そのかわり明日、採血以外の検査をしてもらう予定です。

本当に少しお腹が痛むだけで、他の症状も何もないので、大丈夫だと思いますが!

ちょっとした腹痛でNGOの人や日本のAIESECerを含め多くの人に迷惑をかけてしまい、

申し訳なさでいっぱいな今日この頃です。

そして、外科医の先生から食あたりの可能性が高いから

スパイスや、チョコレートなどのお菓子も食べるのを控えてくださいとのこと・・・。

お腹の為に我慢します!

ではでは:)

2011年2月23日水曜日

Village Stay -Vol.2:Culture-

ジョハール!
体調不良から半日で復活したものの、
最近右下腹部がキリキリ痛いインドの山口です。

AIESEC JAPAN公式ブログにも執筆することになったので
もし良かったら是非読んでください。

さてさて、今回はVillage Stayで感じたカルチャーショックについて書きたいと思います。

私が研修しているNGOはジャルカンド州のジャムシェドプール市近郊の田舎、
ポッカ地域で活動をしています。
(どうしてもレモンを想像してしまう私・・・)

293の小さな村から成り立っているのですが、
私はその中でも貧しい、パハルプール村でお世話になりました。

お世話になったのは村長の家。
土と藁で作られた家で、見た目はとても可愛かったです。
村人は自分の家は自分で建てるのがスタンダード。
この家も森で材料を集め、建てたそうです。

私はその話を聞いた時点で驚いたのですが、
驚くにはまだまだ、まだまだまだまだ早かった・・・。

家の中でまず最初に案内されたところが、
私が1週間寝るところでした。

じゃん!
写真だと少し分からないのですが、
片側にしか壁のない部屋と、2つの木で出来た椅子。
だと思ったらこれがベッドでした。
一週間、屋外の様なスペースで、こんなベッドで寝て・・・
考えるだけでわくわくしてしまいました。

その他、驚いたことが沢山あったので、箇条書きにさせていただきます。

【寝る/起きる編】
・目覚まし時計は鶏の鳴き声
・寝るスペースが屋外なので、朝起きたらそこらじゅうに鶏・・・
・屋外で寝るのは寒い!(服を7枚着て生き延びました)
・朝と夜、一時間たき火で暖まる

【生活編】
・村人の歯ブラシは枝
↓歯ブラシのストック
・村人お風呂と洗濯場は雨水の溜まった池
・トイレなし
・どの家も家畜を飼っている(ヤギ、鶏、鴨、牛、羊など)
・食器を洗う洗剤は、たき火の灰
↓洗剤のごみをスポンジ代わりに使用している
 

【水編】
・生活に使う水はポンプ/井戸から
・水↑が鉄の味
・1週間飲んでもお腹は痛くならなかった

【食べ物編】
・ご飯の味付けは塩とニンニクと青唐辛子(スパイスが高価なため、よるご飯のみ)
↓たまにこんなお皿で出てきました
・主食はお湯につかったお米→絞って食べる
↓水を手で絞り、口に含んだ後におかずを食べる。現地の人はこの水も飲み干す。
(インドでは夏にはこのスタイルのお米をたべるらしいです)
・米酒を飲む
・豚、羊、鶏、牛も食べる
・家畜の鶏は、食べたくなったら食べる
・スパイスは毎食前に石を使いすりつぶす
・マスタードの種をすりつぶして出来る、自家製の油を料理につかっている
↓このおばあちゃんは、一日中マスタードの種を集める仕事をしています

・人気のおやつはディドーリーという、実!
↓塩をつけて食べる。美味しくはないが、次から次へと食べてしまう。止まらない。

【人柄編】
・おもてなし精神旺盛
・歌と踊りが大好き
(私が到着した日、村の子供が集まり歌を歌ってくれました)
・サンターリ語を話す
・Diligent

【子供編】
・持っている服が1着〜2着
・学校には行くが、毎日は行かない(家畜の世話など)
・日本のコマが流行っている(でも投げ方が日本とは逆さま!)
・小さな子の宝物=道に落ちているプラスチックの包装(捨てられたゴミ)

【その他】
・電波がない
・近くの市場に行くまで自転車で3時間程
・引き出しがないため、小物は屋根の裏の藁の中

・コックファイトが盛ん
コックファイト・・・自分の家の雄鶏を他の村の雄鶏とどちらかか
動かなくなるまで戦わせる。賭けるのは、少量のお金と雄鶏。
コックファイトに勝つと、相手の雄鶏を夜ご飯にして食べることが出来る。
→私の滞在中もコックファイトが行われ、我が家の雄鶏が勝ったので、
その日の夜に目の前で雄鶏をさばかれ・・・食べました。おいしかったです。)
・村人のほとんどがBPL(Below Poverty Line)で暮らしている
・政府から支給されたソーラー電気が村に2つあった!


以上、写真沢山で紹介してみました。

本当はまだまだありますが、
あまりにも多いのでこの辺で!

1週間、毎日毎時間毎分毎秒、
カルチャーショックばかりという、素敵な日々でした。

ポッカ地域の人々の生活を読んで、
「これは早急に解決すべき!」や、
「こんなプロジェクトはどうですか?」
など、意見や提案があれば是非是非教えてください!

ではでは次は村が抱える問題について執筆したいと思います。



ピールミレンゲ!
(See you later!)


2011年2月18日金曜日

インドの洗礼

ナマステ!


ちょっと村の記事を延期して、
今の私、そしてジャールカンドの状況について書きたいと思います。




只今、体調が絶不調です。


どこの国でも生きていける、
中国育ちの鍛え上げられた脅威の胃袋を持っていたと思ったのですが、
インドには勝てませんでした・・・。


人生で2回目の、お腹絶不調事件。


ちなみに一回目は、
超でかプリンを食べたら賞味期限が1ヶ月過ぎてたって言う、
典型的なサルモネラ菌からの食中毒で胃とお腹と体調が大変なことになったのですが、
今回は多分スパイスとお水にやられてしまいました。




まず、スパイスに関して。
某テレビ番組で
「インド人は毎日カレーを食べるのか?」
という調査をしているのを見たことがあります。
そのときの調査結果は「YES」でした。


そして私のホームステイ先はどうかというと・・・




YES.


朝ご飯、昼ご飯、夜ご飯、全てカレーです。
というか、日本人にとっての醤油やみりん、だし、酒が
インド人の場合はマサラ(スパイス)、唐辛子、塩、砂糖だそうです。
なので私にとっては全て「カレー味」としか思えなくても、
インド人にとっては全く異なる味に感じるそうです。
コーヒーをずっと飲んでいると、産地によって特徴があるのが分かって来たように、
最近は私もスパイスの味の違いが分かるようになって来て、
上の写真で一番右のおかずの味付けが大好きになりました。


そしてインド人も日本と同様、ご飯と一緒に漬け物を食べます。
どんな漬け物かというと・・・
-蕪
-赤唐辛子
-ジャックフルーツ
などなど。
何でも漬け物にします。
味は表現しにくいのですが、スパイスたっぷりで、とにかく濃いです。


食べることが大好で、食べ物は何でも挑戦したい派なので
ジャックフルーツの漬け物を食べてみました。


そこからです。


一気に胸焼けし、夜も寝付けなくなりました。
次の日の朝になってもスパイスの香りをかぐだけで胸焼け。
昼になっても胸焼け。
夜になっても胸焼け。
昼に非常食どんべいを食べたのですが、余計に気持ち悪くなり・・・


そして昨日の夜中から、胸焼けだけではなく、吐き気とお腹の不調に襲われ。。。


もう大変です。


インターネットで何が原因なのか調べたころ、
村に一週間滞在した際に食べていた薄味の食べ物から、
急に塩っぱくて刺激が強く味の濃い食べ物ばかりを摂取したからではないかと。


村ではスパイスや油は高価な物とされ、夜ご飯くらいにしか使われません。
他に何を使って味付けをするかというと、塩。時々ニンニク。お好みで青唐辛子。
日本料理っぽい薄味で、あっさりしていて、とても気に入りました。
そしてほうれん草や食用の花など、お腹に良さそうな物をたくさん食べていました。


↓裏庭に生えている食用の花と葉っぱ(昼ご飯)


村ご飯が恋しいです・・・。

そして、もう1つの要因だと考えられる「水」。
ちなみにヒンディー語では「パニ」。
最近は1日中この「パニ」という言葉を耳にします。
なぜかというと、一昨日から蛇口から水が出なくなってしまったからです。

私がいるジャールカンド州は、去年全く雨が降らなかったため、
今年は深刻な水不足が予測されていました。
そして一昨日。
水位が下がりすぎて水が止まってしまいました。
現在別のまだ水が残っている地域から水道管を伸ばす工事が行われているのですが、
1週間から2週間かかると言われています。
一応水は支給されるのですが、

朝6時から1時間半、
昼10分、
夜10分、

という合計2時間弱しか支給されません。


そのため、お風呂や洗濯がなかなか出来ず、
また手洗いも難しく、トイレ(水洗)もほぼ使えません。


水が支給される間、
ホストファミリー×キム+私で必死になって家の中の容器と言う容器に水をため、
顔を洗い、洗濯をし、トイレ争奪戦・・・


改めて水の大切さを実感しました。


ただ、工事中のため支給される水は薄茶色。
綺麗な水が使えないので、衛生的にも悪く、雑菌もたくさん。
なので脅威のお腹も負けてしまったのではないかと・・・


しかし問題はそれ以外にもあって、


インドは体調を崩したときに食べる物がありません。
なので等分は私の為にパンとフルーツを容易してくれるそうです。
ホストファミリーに感謝です。
でも出来ることなら日本食が食べたいです・・・。
しかしこういう時こそ、


「人生逆境こそ楽しく生きるby こどものおもちゃ」


という教訓のごとく、
この絶不調はインドに来た外国人のほとんどがうける洗礼で、
(↑インターネットにそう書いてありました)

また、ハイカロリーなご飯で横に成長しつつあったので、
それに歯止めをかけることの出来る良い機会ではないかと捉えます。


明日には元気になって市場に買い物に行きたいです。


ではでは:)